今回のブログでは、Inkscapeの「エクスポート設定を隠す」という設定項目を解説します!
「エクスポート設定を隠す」は、「エクスポート」ダイアログにある設定項目です。
オン/オフを切り替えることによって、どのような変化が起こるのでしょうか?
なお、この解説で使っているInkscapeはバージョン1.2.2であり、これをWindows11で動かしています。
他のバージョンやOSでは動作などが異なる可能性があります。
「エクスポート設定を隠す」とは?
先述したように、「エクスポート設定を隠す」は「エクスポート」ダイアログにある設定項目の1つです。
より詳しく説明すると、同ダイアログ >> 「単一画像」のプレビュー右横に表示されています。
エクスポートダイアログの「エクスポート設定を隠す」 |
オン/オフの切り替えはチェックボックスになっていて、クリックすることで切り替わります。
ちなみに、同ダイアログには「単一画像」以外に「バッチエクスポート」がありますが、後者の方には「エクスポート設定を隠す」設定がありません。
「エクスポート設定を隠す」設定の機能
では、「エクスポート設定を隠す」をオン(有効)にすると、どのような変化が起こるのでしょうか?
Inkscapeで編集した作品をSVGファイルから他ファイル形式にエクスポートする場合、ファイル名や画像サイズは「エクスポート」ダイアログから指定できますが、より詳しいファイル形式ごとのオプションの設定については、それを設定する専用の別ウィンドウがエクスポート時に開くようになっています。
例えば、PNGファイルの場合は「ポータブル ネットワーク グラフィック」ウィンドウが、PDFファイルの場合は「Portable Document Format」ウィンドウが開くといったようにです。
ファイル形式ごとのオプション設定用ウィンドウ一覧 |
「エクスポート設定を隠す」は、その各ファイルごとのオプション設定用ウィンドウを表示するか表示しないか、つまり隠さないか隠すかを選べる設定です。
もし「エクスポート設定を隠す」を有効にして、ファイル形式ごとのオプション設定用ウィンドウを表示させないようにした場合は、最後に使用したオプション設定か、もしくは標準のオプション設定が適用される形でエクスポートが行われます。
まとめ
以上、「エクスポート設定を隠す」のご紹介でした。
「エクスポート設定を隠す」という表示では意味がいまいち分からないですよね…
ノリピーは当初、写真編集ソフトで編集後の画像ファイルからExifを削除する機能を連想して、どのような設定でエクスポートされたかをエクスポート後のファイルのプロパティに残さない、つまり隠す機能なのだと思い違いをしてしまっていました。
ですので、ノリピーが思うに「エクスポート設定ウィンドウの非表示」というような表示にすると、より伝わりやすいことでしょう。
何か理由があって、あえて「エクスポート設定を隠す」という表示になっているのかもしれませんが…