先日、「16進数カラーコード」の用語解説をブログに書きました。
▼【IT/デザイン用語】「16進数カラーコード」とは?-金なしノリピーのブログ
その過程でWikipediaなどのWebサイトを参考にしたのですが、「カラーコード」という用語の定義にゆらぎがあることに気付きました。
そこで今回は、カラーコードの定義について考えてみたいと思います。
2系統あった「カラーコード」の定義
カラーコードの解説を求めて、例えば「カラーコードとは?」というようにググってみますと、いくつかのWebサイトが見つかります。
これらのWebサイトを読んでみますと、定義には2系統あることが分かりました。
すなわち、「カラーコードとは16進数カラーコードのことである。」という定義と、「カラーコードは総称であり、16進数カラーコードはその一種である。」という定義です。
定義B:「カラーコード」∋「16進数カラーコード」
今回のブログでは便宜上前者を「定義A」、後者を「定義B」とします。
定義A:「カラーコード」=「16進数カラーコード」
カラーコードとは16進数カラーコードのことであるという定義です。
以下のWebサイトなどで確認できました。
▼カラーコードとは (color code): - IT用語辞典バイナリ
▼難解カラーコードも、意味を知れば簡単! - Webデザイン・プログラミングオンライン個別指導のAkros
定義B:「カラーコード」∋「16進数カラーコード」
一方、カラーコードとは総称であり、16進数カラーコードはその一種に含まれるという定義です。
以下のWebサイトなどで確認できました。
▼カラーコード - Wikipedia
▼カラーコード(色コード)とは - 意味をわかりやすく - IT用語辞典 e-Words
どちらが正しいのか?
結論。定義B(「カラーコード」∋「16進数カラーコード」)の方が正しいのではないでしょうか?
具体的に言えば、カラーコードとは色を符号(数字やアルファベットなど)の体系的な組み合わせで表現したものの総称で、16進数カラーコードはその一種であるという定義です。
例えばCSSでテキストなどの色を指定する場合、「color: #0000FF」というような16進数カラーコードで指定できる以外にも、「color: rgb(0, 0, 255)」というように指定することも可能です。
16進数ではなく10進数ですが、後者も符号を使って色を表現しています。
これをカラーコードとしない場合、何と呼べばいいのでしょうか?
カラーコード=16進数カラーコードというわけではなく、色(カラー)を体系的な符号(コード)で表現したものがカラーコードなのだと解釈した方が腑に落ちます。
まとめ
「言葉は生き物」とはよく言ったもので、そもそもとして用語の定義に“ゆらぎ”があるのは仕方のないことかもしれませんが、結論を出さないことにはブログが締まりません。
そこで今回は定義B(「カラーコード」∋「16進数カラーコード」)が正しいという結論を出しましたが、マークアップ言語やプログラミング言語によって、「カラーコード」の意味することは異なっている可能性もあります。
また、今回調べた範囲は日本語Webサイトまでですの、次回(があれば)は範囲を英語Webサイトまで広げて調べてみたいと思います。
ちなみに、カラーコードについてChatGPTに尋ねてみますと、カラーコードとは「ウェブデザインやグラフィックデザインなどで使用される色を識別するためのコード」であるとし、一般的・代表的な形式として以下の6種類を挙げました。
- RGBカラーコード
- HEXカラーコード
- HSLカラーコード
- RGBAカラーコード
- CMYKカラーコード
- HSVカラーコード
HEXカラーコード、もとい16進数カラーコードはカラーコードの一種であると読み取れる回答です。
このことからも、今回のブログで出した結論が正しいのではないかと思います。